保活とは?いつから何する?完全ガイド
「保活って何から始めればいいの?」「いつからやるものなの?」――初めての保活は、わからないことだらけで不安ですよね。
この記事では、保活の基本から年間スケジュール、点数制度の仕組み、保育園見学のチェックリストまで、保活の全体像をまとめています。2025年最新の激戦区ランキングや、実際に保活を経験した体験談も紹介しています。
まずは全体像をつかむところから。負担にならないところから、今できそうな部分だけ参考にしてみてください。
保活とは?基本をわかりやすく解説
保活の意味と目的
「保活(ほかつ)」とは、子どもを保育園に入園させるために保護者が行う準備・活動全般のことです。具体的には、情報収集、保育園の見学、申込書類の準備、役所への相談など、やることは多岐にわたります。
主に「認可保育園」への4月入園を目指す活動を指すことが多いですが、認可外保育園や認定こども園も含めた幅広い選択肢の中から、家庭に合った施設を見つけるプロセス全体が保活です。
保育園の種類を知ろう
保活を始める前に、まず保育園にはどんな種類があるのかを知っておくと安心です。
| 種類 | 特徴 | 保育料 | 申込先 |
|---|---|---|---|
| 認可保育園 | 国の基準を満たした施設。自治体が選考・入園決定を行う | 世帯年収に応じて決定(3〜5歳は無償化) | 市区町村の窓口 |
| 認可外保育園 | 認可基準を満たしていない施設。独自の基準で運営 | 施設ごとに異なる(やや高め) | 各施設に直接 |
| 認定こども園 | 幼稚園と保育園の機能を併せ持つ施設 | 世帯年収に応じて決定 | 市区町村の窓口 |
| 小規模保育事業 | 定員19名以下の小規模な保育施設(0〜2歳対象) | 世帯年収に応じて決定 | 市区町村の窓口 |
認可保育園は保育料が世帯年収に連動するため、一般的に認可外よりも保育料が低めです。ただし、入園には選考があり、希望する園に入れないケースもあります。
認可外保育園は空きがあれば入園できるため、認可に落ちた場合の選択肢としても重要です。最近は認可外でも質の高い保育を提供する施設も増えています。
保活はいつから始める?生まれ月別スケジュール
4月入園の一般的な年間スケジュール
認可保育園は4月の一斉入園が最も入りやすいとされています。一般的なスケジュールは以下のとおりです。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 4〜6月 | 情報収集スタート。役所の窓口で資料をもらう |
| 6〜9月 | 保育園の見学(この時期が見学しやすい) |
| 9〜10月 | 入園申込書類の配布開始(自治体による) |
| 10〜12月 | 入園申込みの受付期間 |
| 1〜2月 | 選考結果の通知 |
| 3月 | 入園準備・ならし保育の開始 |
自治体によってスケジュールは異なるため、まずお住まいの自治体の窓口やホームページで確認しておくと安心です。
生まれ月で変わる!保活スタート時期
お子さんの生まれ月によって、保活のスタート時期や戦略が大きく変わります。
4〜6月生まれ
0歳クラスの4月入園を目指す場合、生後10〜12ヶ月での入園になります。妊娠中から情報収集を始め、産後すぐに見学に動けると理想的です。比較的スケジュールに余裕があるケースが多いです。
7〜9月生まれ
0歳クラスの4月入園を目指す場合、生後7〜9ヶ月での入園になります。見学の時期と出産時期が重なることもあるため、妊娠中に見学を済ませておくと安心です。
10〜12月生まれ
0歳クラスの4月入園を目指す場合、生後4〜6ヶ月での入園です。出産直後に申込みが必要になるため、妊娠中の情報収集と見学が特に重要です。出産前に申込書類の準備まで終えておくのがおすすめです。
1〜3月生まれ(早生まれ)
0歳クラスの4月入園の場合、生後1〜3ヶ月での入園となり、月齢的にまだ受け入れていない園もあります(多くの認可保育園は生後57日〜受入可能)。1歳クラスの4月入園を目指すケースも多いですが、1歳クラスは0歳クラスより倍率が高い傾向があります。
早生まれの場合は、以下の戦略が有効です。
- 0歳4月を目指すなら、妊娠中に見学・情報収集をほぼ完了させる
- 1歳4月を目指すなら、認可外保育園やベビーシッターの利用実績で加点を狙う
- 小規模保育事業所など、選択肢を広げておく
保活でやること5ステップ
保活の流れを5つのステップに分けて説明します。「何から手をつけていいかわからない」という方は、このステップに沿って進めてみてください。
STEP1. 情報収集(役所訪問・ネット活用)
まずは基本的な情報を集めるところからスタートです。
役所の窓口に行ってみる
自治体の保育課(子育て支援課など名称はさまざま)の窓口を訪問すると、以下の情報が得られます。
- 保育園の一覧と空き状況
- 入園選考の基準(点数表)
- 前年度の入園最低点数(自治体による)
- 申込みに必要な書類
- その年のスケジュール
ネットでは手に入らない詳しい情報を教えてもらえることもあるので、一度足を運んでみるのがおすすめです。
ネットでの情報収集
自治体のホームページに加えて、以下のサイトも参考になります。
- えんさがそっ♪ : 保育園の検索・情報収集
- ママスタ保活 : 保活の基礎知識・チェックリスト
- キッズライン : 保活全般の情報・ベビーシッター手配
STEP2. 保育園リストアップ
情報が集まったら、自宅や職場から通える範囲の保育園をリストアップしましょう。
リストアップのポイント
- 自宅から徒歩・自転車で通える範囲(雨の日も想定)
- 通勤経路上にある園も候補に
- 認可だけでなく、認可外・小規模保育も含めて幅広くリストアップ
- 定員や受入月齢も確認しておく
希望順位をつけるのは見学後でOKです。まずは候補をできるだけ多くピックアップしておきましょう。
STEP3. 保育園見学
リストアップした園に見学の予約を入れましょう。見学は保活で最も重要なステップの一つです。
見学の時期
6〜9月が見学しやすい時期です。園によっては見学日が限られていたり、予約が埋まりやすかったりするので、早めに連絡を入れると安心です。
見学時の持ち物
- メモ帳・ペン(またはスマホのメモ)
- チェックリスト(次のセクションで紹介)
- 母子手帳(念のため)
パートナーやサポートしてくれる方と一緒に見学できると、複数の視点で園を評価できるのでおすすめです。
STEP4. 申込書類の準備
申込みには複数の書類が必要です。自治体によって異なりますが、一般的には以下が求められます。
- 入園申込書
- 就労証明書(勤務先に発行を依頼)
- 世帯の課税証明書
- 母子手帳のコピー
- マイナンバー関連書類
就労証明書は勤務先への依頼に時間がかかることがあるため、早めにお願いしておきましょう。
STEP5. 申込み・結果発表
書類が揃ったら、自治体の窓口またはオンラインで申込みます。
- 申込期間: 10〜12月(自治体による)
- 結果通知: 1〜2月頃
- 内定後: 面談・健康診断を経て、3月からならし保育
結果が届くまでドキドキしますが、万が一落ちた場合の対処法もこの記事の後半で紹介していますので、参考にしてください。
保育園見学で確認すべきチェックリスト
保育園の見学では、パンフレットやホームページではわからない情報を直接確認できます。以下のチェックリストを活用してみてください。
施設環境
- 保育室は十分な広さがあるか
- 園庭はあるか(なければ近くの公園を利用しているか)
- 設備は清潔に保たれているか
- おもちゃや教具は年齢に合ったものか
保育士の対応
- 保育士の人数は基準を満たしているか
- 子どもへの声かけや関わり方は丁寧か
- 子どもが泣いたとき、きちんと対応しているか
保育時間・延長保育
- 開園・閉園時間は家庭のスケジュールに合うか
- 延長保育はあるか(当日連絡でも対応可能か)
- 土曜保育はあるか
食事・アレルギー対応
- 給食は自園調理か(外部搬入か)
- アレルギー対応はどの程度できるか
- 離乳食の進め方はどうなっているか
安全対策
- 防犯カメラやオートロックの設備はあるか
- 災害時の避難計画は整備されているか
- SIDS(乳幼児突然死症候群)対策は行っているか
見学では、数字やスペックだけでなく、園の雰囲気や保育士さんの人柄も大切なチェックポイントです。「この園に自分の子どもを預けたい」と思えるかどうか、直感も大事にしてみてください。
知っておきたい「点数制度」の仕組み
認可保育園の入園選考は、家庭の状況をポイント化した「点数(指数)」で行われます。この仕組みを理解しておくと、保活の戦略が立てやすくなります。
基準指数とは
基準指数は、保護者の就労状況や健康状態をもとに算出される基本点数です。父と母、それぞれに点数がつきます。
| 状況 | 点数の目安 |
|---|---|
| フルタイム勤務(週5日・1日8時間以上) | 最高点(20点前後) |
| パートタイム勤務(週3〜4日) | 中程度 |
| 求職中 | 低め |
| 病気・障害 | 状況に応じて加点 |
| 介護・看護 | 状況に応じて加点 |
※ 具体的な点数配分は自治体によって異なります
調整指数とは
調整指数は、家庭の状況に応じて加点・減点される追加点数です。
加点の例
- 兄弟姉妹がすでにその園に在園中
- 認可外保育園やベビーシッターに有償で預けた実績がある
- ひとり親家庭
- 生活保護世帯
減点の例
- 同居の祖父母がいる(保育できる人がいるとみなされる場合)
- 育休を延長している(自治体による)
同点の場合の優先順位
基準指数と調整指数の合計が同じ場合、自治体ごとに定められた「優先順位」で判定されます。
一般的な優先項目の例は以下のとおりです。
- 世帯の所得が低い
- 通園距離が近い
- 待機期間が長い
- 兄弟が在園している
お住まいの自治体の選考基準表(利用調整基準)は、役所の窓口またはホームページで入手できます。保活を始めたら、まずこの表を確認しておきましょう。
保活の点数を上げるためにできること
点数制度の仕組みがわかったところで、入園の可能性を高めるためにできることを紹介します。
フルタイム復帰で基準指数を最大化
基準指数は就労時間に比例するため、復職後にフルタイム勤務を予定していることが最も高い点数になります。
時短勤務を予定している場合、時短勤務の申請タイミングによって基準指数が変わることがあります。申込時点ではフルタイム復帰予定として申請し、入園後に時短に切り替えるケースもあります(自治体のルールを確認してください)。
認可外保育・ベビーシッターの預入実績で加点
多くの自治体では、認可外保育園やベビーシッターに有償で月一定時間以上預けた実績があると、調整指数で加点されます。
加点の条件は自治体によって異なりますが、「月48時間以上の利用」「月15日以上の利用」などが一般的です。東京都では、ベビーシッター利用支援事業として1時間150円で利用できる自治体もあります。
希望園を戦略的に選ぶ
- 人気園だけでなく、比較的空きのある園も希望に入れる
- 小規模保育事業所も候補に含める(0〜2歳のみだが入りやすい傾向)
- 新設園は競争率が読みにくいが、チャンスになることも
第一希望にこだわりすぎず、通える範囲の園を幅広く希望に入れておくと、入園の可能性が高まります。
【2025年最新】保活激戦区ランキング
「うちの地域って保活激戦区なの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。こども家庭庁(日本の子ども政策を担う行政機関)が発表した2025年4月時点のデータをもとに、保活が特に厳しい地域を紹介します。
待機児童が多い市区町村トップ10
| 順位 | 市区町村 | 都道府県 | 待機児童数 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 大津市 | 滋賀県 | 184人 |
| 2位 | 西宮市 | 兵庫県 | 121人 |
| 3位 | 四日市市 | 三重県 | 72人 |
| 4位 | 世田谷区 | 東京都 | 58人 |
| 5位 | 守山市 | 滋賀県 | 58人 |
| 6位 | 名護市 | 沖縄県 | 56人 |
| 7位 | 所沢市 | 埼玉県 | 53人 |
| 8位 | 町田市 | 東京都 | 46人 |
| 9位 | 八千代市 | 千葉県 | 45人 |
| 10位 | 白岡市 | 埼玉県 | 36人 |
出典: こども家庭庁「保育所等関連状況取りまとめ(令和7年4月1日)」
要注意の都道府県
都道府県単位で見ると、以下の地域は特に注意が必要です。
- 滋賀県: 大津市(184人)・守山市(58人)と複数の自治体がワースト上位。大阪・京都のベッドタウンとして子育て世帯の流入が続いている
- 埼玉県: 所沢市・白岡市・北本市など、東京近郊のベッドタウンで待機児童が集中
- 東京都: 世田谷区・町田市など。ただし23区でも地域差が大きい
- 沖縄県: 名護市・那覇市など
全国的には待機児童数は8年連続で減少しており、2025年は全国で2,254人(ピーク時の約1/10)まで改善しています。しかし、地域によっては依然として厳しい状況が続いており、お住まいの地域の状況を個別に確認することが大切です。
自分の地域の状況を調べる方法
- 役所の窓口に聞く: 前年度の入園倍率や最低点数を教えてもらえることがある
- 自治体のホームページ: 待機児童数や空き状況を公開している自治体も多い
- えんさがそっ♪: 地域別の保活情報を検索できる
【体験談】激戦区から地方都市へ引っ越して保活が変わった話
ここでは、実際に保活を経験した体験談を紹介します。
もともと関東の保活激戦区に住んでいましたが、子育てを機に地方都市へ引っ越しました。結果的にこれが大正解。第一希望の園には入れませんでしたが、スムーズに入園でき、育休中に保活を始めて大きなストレスなく進められました。
―― 30代・育休中に保活
「住む場所を変える」というのは大きな決断ですが、保活の難易度は地域によって大きく異なります。転居を検討している方は、引っ越し先の待機児童数や保育園の空き状況も判断材料の一つとして考えてみてください。
もちろん、仕事や家族の都合で引っ越しが難しいケースの方が多いと思います。その場合も、次のセクションで紹介する対処法を参考にしてみてください。
認可保育園に落ちた場合の対処法
残念ながら認可保育園の選考に通らなかった場合でも、いくつかの選択肢があります。落ちてしまっても慌てなくて大丈夫です。
二次募集に申し込む
認可保育園の一次選考の結果発表後、辞退者が出ると二次募集が行われることがあります。一次で落ちた場合は、自治体に二次募集の日程を確認しましょう。
認可外保育園を検討する
認可外保育園は、空きがあれば随時入園できるところが多いです。認可保育園の結果発表後に問い合わせると、辞退者が出て空きが生まれていることもあります。
認可外に入園した実績は、翌年度の認可保育園申込みで加点になる場合もあるため、「まず認可外に入り、翌年に認可へ転園を目指す」という戦略も有効です。
ベビーシッターを活用する
自治体によっては、ベビーシッター利用への助成制度があります。東京都の場合、ベビーシッター利用支援事業として1時間150円で利用できる自治体もあります。
育休を延長する
育児介護休業法では、保育園に入れない場合、最長で子どもが2歳になるまで育休を延長できます。育休延長を希望する場合は、「保育園に入れなかった」ことを証明する書類(不承諾通知書)が必要です。
2026年スタート!「こども誰でも通園制度」とは
2026年度から全国で本格実施される新しい制度「こども誰でも通園制度」について紹介します。
制度の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 0歳6ヶ月〜満3歳未満の未就園児 |
| 利用条件 | 就労要件なし(働いていなくても利用可能) |
| 利用時間 | 月10時間まで(2025年度時点) |
| 利用料 | 1時間あたり300円(2025年度の標準) |
| 利用できる施設 | 保育所、認定こども園、小規模保育事業所など |
出典: こども家庭庁「こども誰でも通園制度について」
保活への影響
この制度によって、就労していない家庭でも保育施設を利用できるようになります。
- 育休中に保育園の雰囲気を体験できる
- 復職前に子どもを集団生活に慣れさせられる
- 保護者のリフレッシュや用事の際に利用できる
保活の「お試し」としても活用できる制度なので、対象の方はチェックしてみてください。
まとめ:保活の第一歩を踏み出そう
初めての保活は、不安なことだらけで当たり前です。
この記事のポイントを振り返ります。
- 保活とは: 保育園に入るための準備・活動全般。まずは保育園の種類を知ることから
- いつから: 入園希望時期の約1年前からが目安。生まれ月によってスケジュールが変わる
- やること5ステップ: 情報収集 → リストアップ → 見学 → 書類準備 → 申込み
- 点数制度: 基準指数 + 調整指数で選考。自治体の選考基準表を早めに入手しよう
- 激戦区: 地域差が大きい。自分のエリアの状況を役所で確認
- 落ちても大丈夫: 二次募集・認可外・ベビーシッターなど選択肢はある
すべてを完璧に準備しなくても大丈夫です。少しずつ、「できること」「知っておくこと」を増やしていくだけで、心の余裕は確実に生まれます。
パートナーやサポートしてくれる方がいる場合は、ぜひこの記事を共有して、一緒に保活を進めてみてください。
無理のない範囲で、今できそうなことから始めてみましょう。
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参考文献
- こども家庭庁「保育所等関連状況取りまとめ(令和7年4月1日)」 https://www.cfa.go.jp/policies/hoiku/torimatome/r7
- こども家庭庁「こども誰でも通園制度について」 https://www.cfa.go.jp/policies/hoiku/daredemo-tsuen
- えんさがそっ♪「全国の保活の激戦区ランキング」(2025年版) https://ensagaso.com/column/article/73069


